バイオリソース普及センター

環境メタゲノム

次世代シーケンサーの出現により、環境中に含まれる膨大な種類の微生物を種毎に単離・培養せず、全体をまとめてDNAを抽出、分析し、膨大な遺伝子情報を取得、分析する事が可能になってきました。この「メタゲノム」の手法を用いることで、全体の大多数を占めると言われる培養の難しい微生物の遺伝情報も取得可能です。また、これまでに知られていない新種の遺伝子、これまでに得られている遺伝子に類似した新規な遺伝子の配列情報も、比較的簡単に取得できることが分かってきました。

メタゲノムの手法を用いて、ヒトの健康状態や、さまざまな環境の状態を調べる研究が近年盛んに行われています。また、メタゲノム探索は、工業生産などに利用できる優れた性質を持った新規有用遺伝子資源の探索法としても注目されています。

かずさDNA研究所では、新たなバイオリソースとして千葉県内外のメタゲノム情報を収集し、産業応用に取り組んでいます。詳細についてはバイオリソース普及センターまでお問い合わせください。


図中の分子模型:Molecule of the Month © David S. Goodsell and RCSB PDB licensed under CC 表示 4.0 国際